―――あれはちょうど2年前。 当時はまだ未熟な22歳だった。 そんなとき、初めて執事の仕事を任せてもらえるようになった。 おつかえしていたのは 商業グループの令嬢、 大倉詩織(おおくら しおり)様と言う方だった。 気弱で病弱だった彼女は、誰とも打ち解けようとはしなかった。 わたくしは何とか振り向かせようと努力したが 詩織様は見向きもしてはくれなかった。