好きでたまらなくて、でも、嫌いになりたいのになれなかった。 結局、あたしはイツキくんが好きなんだ。 「…うん」 「今更なんだよって思って聞けよ?」 「うん」 「お前のことが好きでたまらないんだけど」 「……」 「ナナに脅されてて、チアキのファンにあの写真ばらまくって」 「……」 「ただ、ユミを守りたかった」 何度イツキくんのことを想って泣いただろう。