「おはよぉ、祐璃♪」

かわいらしい笑顔を向けて微笑むのは友達の桜井 芽衣。

「あっ、おはよっ」

私は朝日奈 祐璃、高校二年生。

「ってかぁ…今日小テストじゃん…」

「えっ、本当だぁ…最悪!!」

だらーっと倒れこむ芽衣。

「でも…祐璃はいいじゃん!!いっつも学年二位でしょ??」

そう。一応私は成績優秀なんだとさぁー…。

「あっ、でも祐璃は…恋愛経験ゼロだもんね」

「え…そりゃあそうですけど…。」

実は私は恋愛経験ゼロ。そりゃあそうだ…めがねだもん。

めがねだけで断定するのはなんだけど…普通にダサい…。

彼氏はできたことないし、いまだに処女。

「高二で処女は…ねぇ???」

にやにやと呟く芽衣。

「そっ、それは…でも芽衣はいいなぁ…かわいいし…彼氏だって居るし…」

それに比べて芽衣は本当にモテ子。なんで芽衣なんかが私と親友なのかが分からない。