直哉を待って、もう夜の7時。 雨はやまなくて、もちろん私はずぶぬれ。 でも。 今日だけは、今日だけは・・絶対来てほしいの。 「直哉・・。」 だって、だって。 今日は・・・ 「私の・・誕生日なのに。」 もしかしたら、忘れてるかもしれない。 でも、彼女なんだから・・。 約束くらい守ってくれるよね? 今日は・・他の子のところ、行かないよね? 「お願いだから・・っ来てよぉ・・」 私は、拳にぎゅっと力を入れた。