「はぁ。」
私はため息をついた。
「隣・・いい?」
「え?」
私は下に向けていた顔を、上にあげた。
そこにいたのは、爽やかって感じの人で・・私の隣に腰掛けた。
「俺、綾瀬葵。よろしく!」
にかっと笑って、手を差し出した。
「あ・・私は、柏木若菜って・・いいます。よろしく・・ね。」
私も手を差し出した。
「じゃあ、若菜って呼んでもいい?俺のことは、葵でいいから。」
「あ・・うん。」
それから、葵とはいろいろ話した。
なんか、とても話しやすくておもしろい人だった。
「そろそろゲームしない?」
一人の男の子がそういった。
「じゃあ、王様ゲームしようぜ!」
そういって・・ゲームは始まった。
あの時・・あの時とめてれば・・
そんな後悔をすることも知らずに。

