ゴクリとドアの前で唾を飲み込む。
き、緊張する。
合コンなんか・・きたことないし。
ガチャっと千夏がカラオケボックスのドアを開けた。
「遅れてごめんねー!ちゃんと、連れてきましたよ!」
私もその後ろについていく。
「おぉ、可愛い!」
「さすが噂の2人組みだな・・」
「可愛すぎねぇ?なぁ・・直哉。」
え・・、直哉?
周りをキョロキョロしてみると、直哉は女の子に囲まれて座っていた。
ズキン
胸が・・痛い。
自己紹介が終わって、みんな適当にしゃべっている。
直哉はやっぱり、女の子といちゃついていて・・私のほうを見もしない。
妬かせる・・か、所詮無理だったのに・・
私・・何期待してんだろ、ばっかみたい。
期待しないって、決めてたのに。
周りを見渡すと、みんな良い感じで・・楽しそうで。
・・来なきゃ、よかった。

