「だから、さ」 すると直哉の笑みは意地悪な笑みにかわっていて。 危険と感じたときには押し倒されていた。 「ちょ・・っ」 「若菜が最初で、最後な―――。 このベッド、一緒に使うの、」 そのままニヤリと笑った彼は、斜めに顔を近づけてきた。 「・・っ待って、」 私がそれを拒むと、不機嫌そうにしわをよせた。 「あ?」 「・・・・・好きって、言ってほしいな・・なんて。」 まだ、一回しか言われてないし、ね? そう付け加えると、直哉は口を耳元に寄せて 「好き。」 と囁いて、私にキスを落とした。