なんて答えられるかが怖くて、私は下を向いた。 「・・・はぁ、シてねぇよ。」 直哉は大きくため息を吐きながら、私の隣に腰掛けた。 「つーか、」 「・・この部屋にすら入れたことねぇし。」 「ほんとに・・?」 不安でもう一回聞いてみると、彼は私を抱きしめて。 「本当だよ、若菜だけ。」 といってくれた。 安心した私は背中に手をまわした。