「・・さん・・さん、そして去年の優勝者、大野くんと柏木さんです!!」 発表された途端、会場はさらに熱気でわいた。 私はというと唖然としていた。 「若菜!がんばってねっ」 横から千夏の応援する声がする。 私はそれに深くため息をつきながら壇上へと向かった。 ふと、直哉のほうを見てみると―― 「――――っ!」 目が合ってしまった。 私はつい思いっきり目をそらしてしまった。 ・・やばい。こんなんで、私・・告白できるのかな。