散々泣き散らかしたあと、私は布団の中で一睡もせずにただただ考えていた。 直哉はきっと知っている。 きっと私がお兄さんを殺したことを知っているから私と付き合ったんだ―――。 それは絶対復讐のため。 ・・でも、私は直哉に何もされてない・・。 わからない。 どんなに考えてもわからないよ、直哉。 私は冷たい布団の中で、ある決意をした。