「・・あのね・・お母さん、・・っ直哉ってね・・私のこ、と・・・いっつも”冷たい目”で見るの・・・」 今思い返せば、あの綺麗な男の子はどこか直哉に似ていた。 ―――たとえば、あの”冷たい目” 「・・それって、さ・・・人殺し・・って、私のこと・・嫌い・・ってこ、とでしょ・・っ?私のこと・・うらんでるよねぇ・・っ」 「若菜・・っ、」 お母さんは私をぎゅっと抱きしめた。 「・・うっ・・直哉ぁっ・・!」 ―――私はお母さんに抱きついて一晩中泣いた。