「あの時……若菜は私と喧嘩をして家を飛び出したの。そしたら、丁度車が………。それで、その道を歩いていた¨ある人¨があなたを庇ったの。見知らぬ他人の若菜を……庇ってくださったのよ…。そして若菜と病院に運ばれてね、最初はその人命に別状はなかったのよ?でも……」 なんとなく嫌な予感がした。 ――耳を塞ぎたくなった。 でも、この先を聞かなきゃ前に進めないんだ。