「「きゃあああっ!」」 すると、今度は廊下から女子たちの黄色い悲鳴のような歓声が聞こえた―――。 「なにあれ……。」 廊下の外には女子たちの渦ができていた。 「…大野しかいないでしょ、あれは……。」 呆れたように千夏が言う。 「はぁ…。千夏ー…、」 「今日やっぱり告白しないとか、言わせないからね?」 千夏は何も言わせないような笑顔でいった。 「う…」 やっぱりバレてたか…。