信じる


学校に着くと
珍しく美和がウチより先にいた。

杏里:「おはよっ♪」

美和:「あ、おはよう。体調大丈夫なの?」

杏里:「もう全然平気っ!!心配かけてごめんね。」

美和:「ホントだよ(笑)でも大丈夫なら安心したわ。」

杏里:「で、幸樹のなんだったの?」

一瞬、
美和の顔が曇った。

美和:「ちょっと、きて。」

言われるがまま、
ウチは非常段へと
連れてこられた。

美和:「…杏里。」

杏里:「なに?」

美和:「その、幸樹…ね、」

杏里:「…うん。」

すごく言いづらそうな
美和を見て
胸が苦しくなる。

美和:「他の女の子と電話してるみたい…。」

杏里:「え…」

美和:「ウチも信じたくはないけどここにホラ…」

そう言って
美和が幸樹のサイトを
見せてくれた。


12月21日
コメント覧...

*幸樹ー、またメールぶちったでしょー!!

*え、わり笑

*もー、何回目!?話したいことがあるんだけどぉ!!

*あー、わかった、わかった。今から電話するから許して


杏里:「一昨日…幸樹に元気がなかった日だ…。」

美和:「ホントに電話したのかはわかんないけど、これ、どう考えても相手は女だよね?」

杏里:「…うん。」

あまりの衝撃的な出来事に
美和の話しが
全然耳に入らなかった。
とりあえず返事をして
動揺を必死に抑えていた。

美和:「杏里、大丈夫?」

杏里:「だい、じょうぶ…」

美和:「じゃないね、おいで」

美和はウチに両手を伸ばした。
そしてウチを強く抱き締める。
今までの幸樹との思い出が
一気によみがえってくる。

“はじめましてー♪”
“次なんかあったら絶対俺に言え”
“杏里、愛してるよ。”
“不安。縛ってもいい?”
“そんなに見るなっww”
“帰したくない。”
“夢は一緒の名字になること”
“世界で一番大切なんだから”
“早く会いたい。”

気がついたら
美和の腕の中で
泣いていた。
美和がそっと
ウチの頭を撫でる。