信じる


幸樹:「俺、誰にも言ってない夢があるんだ。」

杏里:「へー、幸樹にでも夢があるんだ。」

幸樹:「どういう意味だよっ」

杏里:「え、気にしないで」

幸樹:「気にするわっ!!」

杏里:「話し続けて♪」

幸樹:「その、杏里には言おうかなって…」

杏里:「えっ、聞いてもいいの?」

幸樹:「うん、ってゆか聞いてほしいかな。」

杏里:「聞く、聞くー!どんな夢?」

幸樹:「福祉。」

杏里:「…素敵な夢。」

幸樹:「…。」

杏里:「…あれ、幸樹?」

幸樹:「そのリアクション、初めてだからなんて返せばっ…絶対俺なんかができる仕事じゃないって言うかと思った。」

杏里:「そんなことないよ!!」

幸樹:「ホラ。俺さ、こんなんだから親に色々迷惑かけてんだよね。親が福祉の仕事やってるから手伝って親孝行したいなって。」

杏里:「幸樹ならなれるよ!!幸樹ホントは優しいもんっ」

幸樹:「やめろっ、柄じゃねぇし。」

杏里:「いやいや、ホントにそう思ってるから!!」

幸樹:「…ったく。夢もう1つできた。」

杏里:「え、今っ!?」

幸樹:「笑うなよ?お前すぐ笑うから。」

杏里:「わかった、笑わないっ!」

幸樹:「杏里と一緒の名字になる。」

必死に笑いをこらえる。
その夢が面白いからじゃない。
ただ、幸せで
自然と笑顔になる。

幸樹:「笑ってんのバレてんだよ!!」

杏里:「え、笑ってないよww」

幸樹:「笑ってんじゃねーかよっ!!」

杏里:「あーもうっ!!」

幸樹:「なに?」