信じる


Dear:杏里
From:幸樹

ひまー。


思わず笑った。

杏里:(今日学校ないのかな?)


Dear:幸樹
From:杏里

学校は?


珍しく今日は返信が早い。


Dear:杏里
From:幸樹

さぼり


なんとなく、
そんな気がしてた。


Dear:幸樹
From:杏里

学校行きなさいっ!!


Dear:杏里
From:幸樹

え、めんどくさい。


Dear:幸樹
From:杏里

彼女命令です。


Dear:杏里
From:幸樹

…行きます。


こんなちょっとしたメールでも
幸せと感じるのは
ウチだけだろうか。


Dear:杏里
From:幸樹

学校終わったら電話する。


Dear:幸樹
From:杏里

うん、
学校頑張ってね♪


携帯を閉じ、
また外に目をやる。

今にも雪が降りだしそうな空に
素敵なクリスマスに
なりますように。と
そっと願った。



家に帰って携帯を開く。
着信が残っていて、
着信履歴を見る。

杏里:(幸樹だ。)

すぐに折り返し電話をする。

幸樹:「もしもし」

杏里:「もしもーし、電話した?」

幸樹:「あぁ、うん。」

少し元気のない幸樹。

杏里:「そっか…なんかあった?」

幸樹:「なんで?」

杏里:「ちょっと元気ないなって思って…」

幸樹:「んー、ちょっと疲れただけ。心配してくれてありがとう。」

杏里:「ううん、疲れてるなら電話終わろうか?」

幸樹:「いや、もうちょっと杏里の声聞きたい。」

胸がギューってした。
すごく幸樹が愛しく感じた。

杏里:「じゃぁ、もうちょっとだけ。」

そんな幸樹にウチは甘える。