信じる


杏里:「美和とその人、ケンカしちゃって今別れそうになってて…」

幸樹:「なんで杏里が間に入るの?」

杏里:「美和の友達だし、2人をどうにかしてあげたいから。」

幸樹:「じゃぁ友達のためなら俺との約束普通に破るんだ?」

杏里:「そんなこと言ってないじゃん!!」

泣きそうになったけど
必死にこらえた。
目には涙がたまっていた。
それに気付いた幸樹が
ベンチから立ち上がった。

幸樹:「言い合うのやめよ。」

そう言って幸樹が
ウチを強く抱き締めた。

幸樹:「ごめん、ちょっと言いすぎた。」

杏里:「…。」

幸樹:「杏里?」

幸樹がウチの顔を覗きこむ。

杏里:「…ごめん、なさい。」

涙は静かに
頬を伝った。

幸樹:「もういいって。」

また強く抱き締められる。
彼氏の前で泣いたことなんて
一度もなかったから
ちょっと恥ずかしかったけど、
彼氏と言い合うなんて
初めてだったから
すごく怖かったけど、
抱き締められて
安心して涙が止まらなかった。

泣き止んだあと、
幸樹に全て話した。
美和が怒鳴られたこと。
隼斗くんがウチの電話番号を見つけてかけたこと。
美和とケンカしたこと。
全て、幸樹に伝えた。

幸樹:「あのさー…」

杏里:「はい。」

幸樹:「早く言えよ…泣」

杏里:「ごめんなさい。ウチ一人で解決できるかと…」

幸樹:「んなわけあるかっ!!」

杏里:「えっ、酷い!!」

幸樹:「とにかくそーゆーことあったらすぐ俺に言えよっ!」

杏里:「はぁーーい。」

幸樹:「言う気ないだろ…」

杏里:「あるあるっ!絶対言うからっ」

幸樹:「そうやって俺との約束を破っていくんだ…泣」

杏里:「そんなことないっ!!もう破んないからっ!!!」

幸樹:「嘘だよwwちゃんと信じてるから。」

杏里:「うん、ありがとう。」

幸樹:「もうケンカはしたくない。杏里が離れていきそうで怖い。」

幸樹はウチを抱き締めた。

杏里:「離れるわけないじゃん(笑)ずっと一緒だよ。」

そのあとウチらは
甘い甘いキスをして
その日を終えた。