【短編】『彼』はウソをつかない。






カナは黙っている。



ちょっと怯えたような目で私を見てる。



ああ、その目。



私のこと信じてないんだ。



あんたも、私の言うこと信じてくれないんだ。



あいつらと一………芽衣、最近、色々あったから…疲れてるのかもしれない。ちょっと、保健室で休んできた方が良いと思う」



カナが控えめに言う。



気がおかしくなったと思われてるのかな。



この教室に、使われない机が5つあるから。



「うん、わかった。そうするよ」



ーーーメイ………



あ、『彼』が呼んでる。



行こう、保健室。



立ち上がる。



クラス全員が私を見る。



賑やかだった教室がしんとする。



殺してやるんだから…。あんたたちも、いつか。