【短編】『彼』はウソをつかない。






呼ぶのは決まって私の名前。



ちょっと低めの男の声。



ーーーメイ………メイ………



ほら、また。



ずっと聞こえる彼の声。



あなたは誰?



どうして私の名前を呼ぶの?



ーーーメイ………




彼はそれしか言わない。



め、い。この二文字。



「………ぃ、ーい、芽衣!」



あれ?急に女の声に…、



「芽衣っ!!」



パシン!



頬に痛みが走る。



………痛み…?