まるで拍手の音みたいに降り続く雨の中・・。

あたしは、彼氏に振られました・・・。

『ごめん、郁美とは恋愛出来ない。これが限界かな・・。』

そう言われた言葉があたしの胸を突き刺した。

『分かった。あたしも限界超してる・・。バイバイ・・。今までお疲れ様・・。』

そう彼に言い残したあたしは、小走りで彼の前から

離れた。2年付き合ってこの結果・・。

時間がもったいない位だ・・・。

だけど、こんな失恋でも涙は、出るんだ・・。

そんなに好きと言う訳じゃないのに・・。

結婚の約束でさえなかったのに・・。

バカだね・・。

泣きながら歩いていると、視界があまりよく見えなくてつまずいて転んだ・・。

他のカップルもあたしを見て笑ってる。

あたしは、そんなの無視していた。

立ち上がろうとした時、誰かが手を差し伸べてくれた・・。