社長と秘密の生活



彼に触れられる度、緊張で呼吸が変になる。

さっきも思ったけど、要って私に触れる指が凄く優しい。

肌に触れるか触れないかのきわどい感じが、余計にドキドキする。


要は私の頭を撫で、髪をすくい、優しくキスをした。


それから、頬を両手で覆い、親指で唇に触れる。

すごく凄く優しく……。


ちっ、近い!!

近すぎる!!!

彼の瞳が私を捕らえる。


瞬きも出来ず……

彼の瞳に吸い込まれる。


ドクドクドクドクッ。

どうしよう……。

心臓が尋常じゃ無いくらい暴走してる。



彼の吐息が頬に掛かる。

彼からほんのり香る香水の甘い薫り。


え、えっ、えっ!?

どうしたらいいの!?