社長と秘密の生活



「杏花、帰るぞ?」

「はぁ~~~~い」


ダメだ………。


杏花を抱き寄せ、立たせようと腕を肩にかけると、

店員が先に精算を済ませ、

杏花を抱いて帰ったらいいと言う。


それもそうだな…。


俺は先に精算をして、杏花を抱き上げた。

いわゆる“お姫様だっこ”というヤツ。


周りからは歓声のような、

声援のような声を掛けられるが、

当の本人は既に夢の中。


俺は少し照れながら…

杏花を抱いたままホテルへとレストランを後にした。