社長と秘密の生活



夕食を予約しているレストランまで、

ショップがズラリと立ち並ぶ。


ガラスやレースが有名なヴェネツィア。


杏花は“キレ~イ”とはしゃいでいる。


「杏花、何か欲しい物があれば買ってやるぞ?」

「もう、着いた早々甘やかさないで!」

「別にいいだろ?杏花を甘やかさないで、そこら辺の女に甘い顔していいのか?」

「もう、そういう問題じゃなくて…」

「そう言うな。俺はずっとモグラ生活してた杏花にご褒美をあげる為に連れて来てるんだから」

「モグラ?」

「ほとんど毎日、部屋に籠りっきりだっただろ?」

「でも、それなら要も一緒でしょ?」


少し不思議そうに聞いてくる杏花。