深い口づけは身体の芯から甘く痺れ、

自力で立つの限界のよう。


身体に力が入らない私は、

抱き寄せる要の腕に身を委ねた。


ますます濃厚なキスへと変化する。

そして――――

キスの雨が突然止んだかと思ったら、

身体がふわりと宙に浮かんだ。


思わず、瞑っていた目をゆっくり開けると、

既に寝室まで運ばれていた。


「か……なめっ?」

「ごめん……」


要はそれだけ言うと、あっという間にドレスを脱がし

ウエストニッパーも剥ぎ取った。


彼の行動に呆気に取られていると、

肌がひんやりした事に気付く。


ドレスの形状上、ブラはしてない。

私は思わず露わになった胸を隠した。


要に背を向け、ベッドの上で丸まると


――――チュッ


無防備な背中にキスを。