すると―――――、


「っん……ッ……んッ」


杏花が寝返りをして背中を向けた。

そんな彼女を俺はそっと後ろから抱きしめた。


すると、

寝ぼけているのか…俺の腕にすり寄って来た。


おいっ!!

無意識に俺を誘ってんのか?


こんな朝っぱらから、その気になってる俺って……。

抱きしめている彼女からシャンプーの薫りが鼻腔を擽る。


俺のシャンプーを使ったハズなのに…

何故か、彼女から香る薫りにドキッとした。