「社長、では…お願い致します。くれぐれもお式が終わるまでは、お話になりませんように……宜しいですね?」 「あぁ、分かった」 沢田が声を掛けに来た。 既に親族席にも参列者が着席している。 巫女の先導により、 新郎新婦の入場となった。 セレモニーは簡易的なものなので、 媒酌人はいない。 新婦のあとには斎主が入場。 会場は更に静まり返り 俺は初めてのことで、緊張もピークに達した。