部屋に残された私は、

 
  目を瞑り…

 
    深呼吸して……

  
      心を落ち着かせていた。




――――コンコン。


「はい」


介添え人の女性が迎えに姿を現した。


私は手を取ってもらい


『要が待つ』


イベント会場へと控室を後にした。