ショーツに異常は見られないが…。 ―――――未遂か?! 俺は不安を抱きながら、 身体を拭き、ズボンを穿かせた。 明日、病院へ連れて行こう。 ……そう、心で呟きながら。 その後、手首と足首に薬を塗った。 「杏花、すまない。こんな辛い思いをさせて」 俺は小さい声で呟きながら、前髪をそっと横に流した。 顔をよく見ると、頬にも擦り傷があり、 口の周りは赤く爛れている。 恐らく、口はテープで塞がれていたようだな。 俺は顏も優しく拭き、薬を塗った。 すると―――――、