小夜さんが心配そうに覗き込んでいる。 私は何がなんだか分からず、ただ呆然とするばかり。 「奥様、杏花様は男に……」 早苗先生が小夜さんに話しかけて…。 ――――えっ? 奥様―――――?? 今、『杏花様』って言ったよね? さっきも言ってたし、空耳じゃないよね? 何が一体、どうなってるの? 私が目を見開いて驚いていると、 「奥様、杏花様を宜しいですか?」 「えぇ」 小夜さんが私の身体を抱きかかえ、 早苗先生は入口の方から男を1人連れて来た。