足音のする方へ顔を向けると、 さらに別の男が1人近づいて来た。 その男が黒ずくめの男2人に顎で合図をすると、 男2人は入口の方へ去って行った。 すると―――、 目の前の男が不敵な笑みを浮かべ、 私を厭らしい眼つき見下ろしながら、 黒の皮手袋をゆっくりと外した。 全身に鳥肌が立つ。 身体の震えは止まらない。 あまりの恐怖で、座ったまま後ずさりをする。 ……何?! 何する気?? 「おっと、下手に動くとケガするぞ?」 男が舌舐めずりしながらナイフを出した。