私たちはホテルを出て、和成さんのマンションへ。


和成さんはお仕事があるから、スーツに着替えて出勤。

私は片づけをして、いつもの生活。


はぁ……。

また今日から要のいない生活が始まる。

ほんのつかの間の甘い時間。


要から貰ったブレスレットを指でなぞる。


ダメ、ダメ!!

がっかりしちゃ……。

私には指輪やブレスレットがあるじゃない。

要には何もあげてないんだよ?

がっかりするのは私じゃなくて、

………要なんだから。


逢えるって分かってたら、私だって何か用意したのに。


ゴメンね……要。