目が覚めると、すでに要の姿は無かった。

隣りに寝ていたであろう場所に手を。

………冷たい。


きっと、私が寝静まった後に行ってしまったんだわ。

見送りくらいしたかったのに……。


天井を見上げて手をおでこにかざすと、

―――――シャラッ……。

……ん?

アレ……??


手首には見慣れぬブレスレット。

淡いピンク色の石が朝日に照らされ

キラキラと輝いて見える。


きっと、要からのクリスマスプレゼントね。

私は思わず、ブレスレットにキスをした。


要………ありがとう。

――――大切にするね。


時計を見ると、もうすぐ6時。

大変!!

和成さんが来る前に着替えないと。

さすがに裸ってワケには……。

って、私………ドレスしか無い。

えっ?!

コレ着て……帰るの!?