俺は和成の女に、


「今日は悪かったな」

「別に、気にしてないわよ」


女はシャンパンを飲みながら

窓から見える夜景を眺めている。


「そろそろ時間だから、行くな?」

「健闘を祈るわ」


ほんの少し微笑みながら会釈した。


「あぁ…」


俺は女を部屋に残して、

3階下にあるトイレへ向かった。




そして――――、

和成を呼び出す電話を入れ、