「キミには2つの選択肢だ。俺と結婚して、子供を産むか?それとも、父親の決めた相手と結婚して、実家を継ぐか?」
「どうして、私なんですか!?」
私は不思議でならない。
私が言うのもなんだけど…相当イケメンだし、モテると思う。
こんなカッコいい人と結婚出来るなら、引く手数多(ひくてあまた)だろうに…。
「診断書がそう言ってる。キミは沢山の検査を受けたハズだ」
「あっ!?変だと思ったんですよ。子宮がんに乳がん、それに…卵巣なんとかっていう検査に、HIV検査とか…」
「俺の妻になる為の検査だ。子供を妊娠し、出産する。これは何より健康が一番だからな?」
「それって、好きでも無いのにそういうことをするってことですか!?」
「男は愛が無くても、女は抱ける」
「なっ!!最ッ低ぇ――!!!」



