「それより、もう半年近く経ったが…いい娘は見つかったか?早くひ孫の顔を見せてくれんと、気が変わるぞ?」 「まぁ、その件は地道に頑張ってるよ」 「それなら、いいが……」 会長の顔が曇るのが分かる。 「もしかして、清二叔父さん…この件にまだ未練が?」 「まぁ、そんなところだ」 本当であれば会長の跡を俺の父親が継ぐハズだった。 それが突然の事故で亡くなって……。 会長は娘婿の清二叔父さんに継がせようとしたが、 裏で悪い噂が絶えなかった。