俺は探る目つきで、会長を見る。 「まぁ、そんな怖い顔しなくても良い。別に仕事のことじゃない」 「それじゃあ、何?」 「今日はお前しか呼んどらん」 修矢は呼んでないって事か。 「俺に何の用?」 会長は書斎机から俺の方に歩いて来て、俺の向かい側に腰を下ろした。 「修矢とは上手くやってるか?」 「そうだな…なんとか……」 会長はコーヒーを飲みながら、フゥ~とため息をついた。