社長と秘密の生活



「ようこそ、いらっしゃい。小夜の夫の昇(のぼる)です」

「初めまして。佐久間杏花と申します。お招き頂き、ありがとうございます。これ、つまらない物ですが…」


私は手土産のわらび餅を差し出した。


「気を遣わせたようで申し訳ない。妻の我が儘に付き合って頂いて、私の方がお礼をしなければ…」

「お礼だなんて、とんでもない。いつもお世話になっている上、別荘にまでお邪魔して…」

「堅苦しい所だが気兼ねなく、のんびり過ごして下さい」

「ありがとうございます。凄く楽しみにしてました」


私は満面の笑みで答えた。