社長と秘密の生活



「社長!?」

「まぁ…驚くよな?けど、キミは入社を承諾した。俺は社長として、キミに仕事を与える」

「ムリですっ!!」

「何がムリなんだ?」

「何が?って、何もかもが!!」

「そうか?それ以外は何もしなくていいんだぞ?」

「そういう問題じゃないです!!」

「家事は家政婦を雇うし、キミの身の安全はボディーガードをつける」

「ぼっ、ボディーガードって?」


一体、何を考えているの!?

仕事って……まさか………。

まさか……ね……?


今のこの時代に、結婚を迫るとか跡継ぎを迫るとか……ありえないでしょ…。


私はこれはドッキリか何か?

……そんな風に思い始めていた。