社長と秘密の生活



翌日、昼過ぎにパンフレットに記載してあるビルへ。

あぁ~~~緊張して来た。

私……変じゃないかな?

エレベーターの中で、身だしなみをチェックする。

前髪を手櫛で整え、深呼吸。

エプロンと身分証も持ったし、大丈夫だよね?


――――チーン

あっという間に、料理教室のある20階に到着。

私は意を決して、エレベーターを降りた。


“ボヌール料理教室”と書かれた扉の前で…。

………どうしよう。

1人で入りづらい。

本当に私みたいな人が来ていい所?


思わず、足がすくむ。

心臓が煩く騒ぎ始めた。


すると―――――、