いや、熱は無い。 額に当てた手を離すと違和感を感じた。 ……ん?? ………どうした!? 杏花の顔が腫れてる……?? いや、浮腫んでるのか!? もしかして、昨夜…泣いたのか?? 泣き疲れて、そのままここで寝たのか? ………そうなのか?? ―――杏花の身体が冷え切っている。 ………マズいな。 俺は杏花を抱き上げ、寝室に。 杏花をそっとベッドに下ろすと、 杏花は何かに魘されるように寝言を言っている。