俺の腕の中でぐっすり寝ている杏花。

彼女から甘い香りが微かに香って来る。


その香りを辿るように、彼女の首筋へ顔を埋めると

びくんと身体を揺らす杏花。

本当に杏花は、寝ても俺を誘惑する。


俺は杏花の肌に引き寄せられるように、

シルクのような滑らかな美肌にそっと指先を。

その指先を感じるのか、

僅かに身体をくねらせ俺の腕から逃げようと。


そんな反応が愛おしくて……。


『ごめんな?暫くゆっくりこうしてやれそうも無い。これで我慢してな?』


チュ―――――ッ……チュッ。


俺は杏花の首筋に深紅の薔薇を咲かせた。