「なぁ杏花、俺以外の男にそんな甘い声すんなよ?」

「甘い声って?」

「そういう声」

「???分かんないよぅ…」

「そういう仕草も禁止!!」

「もう、要のわがまま……」

「フッ、俺だからいいんだよ」

「もうッん////」


俺は堪らずキスをする。

杏花の声は俺を猛獣へと誘う呪文のように

俺はますます杏花に溺れた。



杏花はじっと目を瞑っている。

可愛いなぁ…。

女って、こんなに可愛かったか?

っつぅか、女の顔をこんなにマジマジ見てなかったかも?

それほど、見たいとも思わなかったしな?


「……か……なっ……めぇ?」


杏花のおねだりするような仕草に酔いしれ、

いつの間にか……深い夜に吸い込まれた。