俺たちは部屋で食事をして、テラスに出た。 「すごぉーい!!星がこんなにも沢山」 杏花は夜空を見上げて喜んでる。 良かったぁ……。 さっきの男らの事はもう気にしてないようで。 俺は後ろからそっと抱きしめた。 食事前に入浴した杏花から、 シャンプーのいい匂いが仄かに香る。 すると、杏花はくるっと向きを変えた。 俺の腕の中で俺の名前を呼んでいる。 「かな…めっ、要っ……」 「んっ?」 杏花はおねだりするみたいに上目遣いで。