社長と秘密の生活



しばらく歩いても、見覚えのない建物ばかり。

本当にコテージはどこ?

人気があれば聞く事も出来るのに…。

歩いてる付近に人気は無い。

私、どこに迷い込んじゃったのかな?

薄暗くなって来て、心細くなって来る。


すると―――――!!


後ろから急に腕を掴まれた。

要だと思い振り返ると、知らない外国人の男性2人。

嫌な予感がして後ずさりすると、

不気味なほどに不敵な笑みを浮かべて。


……ヤバい。

………どうしよう。


彼らの視線が獰猛な獣のようで、

みるみるうちに血の気が失せるのが分かる。

ちょっと……こっちに来ないでよ。

ジリジリと追い詰められて、

気付くと建物の陰に移動していた。


………何!?

もしかして、私を襲う気!?

男らは指先を擦り合わせ、

厭らしい眼つきに変った。