抱きしめる腕が心地良くて、
彼の腕から逃げれない自分がいる。
男の人に抱きしめて貰うのって、なんかいいかも。
要から香水の甘い香りが漂って、
思わず目を瞑って彼の抱きしめる感覚に浸ってしまう。
初めてホテルの駐車場で抱きしめられた時もそうだったけど、
要が抱きしめてくれると何だか安心する。
彼の鼓動が心地いい。
男女が抱き合うって、
もっとエロくて厭らしいものかと思ってたけど、
こういう感じなら別にいい気がして来た。
心地いい余韻に浸っていると―――、
「杏花?朝から運動をご所望か?」
「えっ!?」
気づけば、要の背中を撫で回していた。
ギャ―――――ァ!!
私はいつから痴女になったのよ――!?
「ごっ、ごめんなさいっ。そんなつもりはっ/////」
「俺は嬉しいけど?奥さんに求められて、嫌がる男はいないからね?」
「///////////」



