俺は晴菜の顔に手を伸ばす。

ビクッ

「そんな怖がらないでよ。もう殴らないから・・・」

優しく晴菜の涙を拭ってから体を起こした。

「痛かった?ごめんね・・・?今冷やす物持ってくるから。」

そう一言、言い残して洗面所に迎い
1つタオルを取って水で濡らした。

濡らしたタオルで晴菜の顔を冷やした。

「大丈夫・・・?」

「だい・・・じょう・・ぶ」

一文字、一文字を発するのも大変な様だった。

俺は晴菜の細い体を抱き寄せた。

「ゆぅや・・・?」

力のない声で俺の名前を呼ぶ。

「好きだよ。晴菜・・・」

抱きしめながら晴菜の頭を撫でる。



好き。

愛してる。


こんなにも晴菜が欲しい。

誰にも渡したくない

「どこにも行かないでね。」

「う・・・ん」


特にCRUSHのメンバーなんかには絶対渡したくない。

一回、晴菜を取ろうとしたことあるし。

晴菜は俺のモノなんだから。