「あの人天然でしょ?話してて飽きないよね(笑)
 ね?楽しかったでしょ?」

「なんで・・・」

「どうして知ってるかって?俺は晴菜のことなら何でも知ってるよ?

って言いたい所だけど・・・。」


『んーと』と言いながら携帯を開く悠矢。

「あった。ほら。こっちが晴菜でこっちが裕太」

携帯の画面を指差しながら晴菜の顔を上目遣いで見つめてくる。

その画面には・・・

カフェで楽しそうに話している、晴菜と裕太さん写っている写真。

「晴菜の携帯にさ、裕太からのメール来てたから読んでみたらなんか、カフェで会うとかなんとか書いてあったから、見に行っちゃった(笑)」


鼓動が自然に速くなる。
息をするのも苦しい。

「晴菜、友達と会うって行ってたのに・・・嘘ついちゃったね。」

「ごめっ・・なさいっ」

「大丈夫。晴菜は悪くない。悪いのは・・・裕太だもんね。」