一人残され、店員からの"コーヒー1杯でいつまでいるんだよ?"という痛い視線が降り注ぐ。 (…来なかったら覚えてろよ。) まだ見ぬ相手に怒りを燃やした。 1時間後。 『…ありえない』 一刻に来る気配はなく店員からの痛い視線から逃げる時間が続いていた。 『…コホン』 店員がわざとらしく咳をして、追い出しの合図を送っている。 (そろそろ限界…。) 重々しい空気に耐えられなくなった私は喫茶店を出た。