マイは空気を変えるように明るく、

「ありがとう! 心配してくれて。

正直なことを言うと、一人で過ごすのはつらい時もあったよ。

一人で暮らしてた頃はそれが当たり前だったけど、イサやエーテル、フェルトさんに出会って、いろいろ考えさせられたっていうか……」

「……うん」

「でも、私には、両親がいる!

いつか、両親に出会うのが、私の夢。

ガーデット帝国やイサ達の助けになりたいのはもちろんだけど、私は私の夢を持っていたい」

「その夢が叶うように、俺にも協力させてくれ。

応援する」

「剣術と魔法が合わされば、『無敵』だもんねっ!?」

「ああ!」

イサの剣とマイの杖。

二つを頭上で交差させ、かかげ合う。