次の日、運良く今日は部活があるらしいと、梨加が朝一で教えてくれた。
梨加の話によると、本日はマドレーヌを作る予定との事。
(あいつは甘いものが嫌いって言ってたから、砂糖をいーっぱい入れてやろう!)
葵は未だ騙されている事に気付いてなかった。
気付いた時の反応が恐ろしいが、また楽しみなのも事実である。
「葵テストで負けたんだろ? 何すんの?」
只今、四時間目。生物の授業中。
にもかかわらず、この女王様ことみーちゃんは、実験が面倒くさいからと、後ろの席で葵に喋りかけていた。
真面目な葵を道連れにしているのだ。
「よくぞ聞いてくれた親友よ。まあ、認めたくはないが、葵は負けたさ。しかーしっ!! ここで引き下がってはダメだ! 本日、新しい作戦を決行する」
「くだらねえー……。でも一応聞いてやるよ」
「失礼だぞ! 葵は本気なんだ!!」
どうやら葵は、作戦が成功すると本気で思っているらしい。
梨加の話によると、本日はマドレーヌを作る予定との事。
(あいつは甘いものが嫌いって言ってたから、砂糖をいーっぱい入れてやろう!)
葵は未だ騙されている事に気付いてなかった。
気付いた時の反応が恐ろしいが、また楽しみなのも事実である。
「葵テストで負けたんだろ? 何すんの?」
只今、四時間目。生物の授業中。
にもかかわらず、この女王様ことみーちゃんは、実験が面倒くさいからと、後ろの席で葵に喋りかけていた。
真面目な葵を道連れにしているのだ。
「よくぞ聞いてくれた親友よ。まあ、認めたくはないが、葵は負けたさ。しかーしっ!! ここで引き下がってはダメだ! 本日、新しい作戦を決行する」
「くだらねえー……。でも一応聞いてやるよ」
「失礼だぞ! 葵は本気なんだ!!」
どうやら葵は、作戦が成功すると本気で思っているらしい。


